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手塚治虫の作品を漫画,アニメ,エッセイなど年代別に網羅したサイトです。
再録された単行本も各作品上でリスト化しているのでコレクションに役立ててもらえれば幸いです。

手塚治虫に出会ってからもう40年くらい。
筆が止まってからすでに30年経つのに僕の心をつかんで話さないのはなぜでしょう。
あの年齢,あの時代,あの頃の空気が関係しているのかもしれませんが今も新たな読者を獲得しているのです。
魅力は不変なのでしょう。

2023年は手塚治虫の周辺でいろんな出来事があった1年でした。

・六本木ヒルズでの「ブラック・ジャック展」
・火の鳥「望郷編」初のアニメ化,配信と映画館上映
・「鉄腕アトム-地上最大のロボット」を原案とした浦沢直樹・作「PLUTO」アニメ化,Netflixで配信
・AIを使った「ブラック・ジャック」新作発表
・2年ぶりに"キチムシ"開催
・復刻は「魔法屋敷」「ビッグX」「大人漫画大全」など引き続き活発
・(番外)"ビランジ"誌の発行によって竹内オサムさんが日本漫画家協会土佐賞を受賞

さまざまな意味で風化しない手塚作品の強さを引き続き感じられた1年でした。

(番外)とさせて頂きましたが,ビランジの受賞は執筆できた小生としてもとても嬉しい出来事でした。
またその御縁で授賞式に列席することもできたのは素晴らしい思い出となっています。

下記,受賞式で写真も載ってしまいました。
「第10回通常総会」「第52回日本漫画家協会賞贈賞式」実施

「ビランジ」は同志社の名誉教授を務める竹内オサム氏が年2回のペースで25年にわたって刊行され続けてきた
漫画研究誌です。
同誌は送料のみで購読が可能ですので,ご興味もたれた方はぜひ下記から申込をしてみてください。
竹内オサムのホームページ

手塚治虫作品はどんどん受け継がれていきます。
本当にいいものは時代がほっときません。
このサイトがそんな一翼を担っていくことになればこんな嬉しいことはありません。

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更新履歴(1ヶ月)


[週刊少年チャンピオン 1977年05月02日号](19/Feb/2024)
[ビッグコミック 1975年02月10日号](20/Feb/2024)
[週刊少年キング 1968年06月02日号](21/Feb/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年04月29日号](22/Feb/2024)
[ビッグコミック 1975年02月25日号](23/Feb/2024)
[週刊朝日 1988年01月22日号](24/Feb/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年05月06日号](25/Feb/2024)
[ビッグコミック 1975年03月10日号](26/Feb/2024)
[週刊読売 1963年09月22日号](27/Feb/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年05月13日号](28/Feb/2024)
[ビッグコミック 1975年04月10日号](29/Feb/2024)
[週刊文春 1984年07月05日号](01/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年05月20日号](02/Mar/2024)
[ビッグコミック 1975年04月25日号](03/Mar/2024)
[リュウ Vol.3](04/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年05月27日号](05/Mar/2024)
[ビッグコミック 1975年05月10日号](06/Mar/2024)
[アトム・ザ・ビギニング 第20巻](07/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年06月03日号](08/Mar/2024)
[ビッグコミック 1975年06月10日号](09/Mar/2024)
[リュウ Vol.7](10/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1983年12月09日号](11/Mar/2024)
[ビッグコミック 1975年07月25日号](12/Mar/2024)
[リュウ Vol.8](13/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1979年01月15日号](14/Mar/2024)
[ビッグコミック 1975年08月10日号](15/Mar/2024)
[週刊朝日 1964年11月20日号](16/Mar/2024)
[週刊少年チャンピオン 1979年01月22日・29日号](17/Mar/2024)
[小学三年生 1959年02月号](18/Mar/2024)
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<管理人の手塚治虫作品との出会い>
小学校にあがった頃かそれくらいの頃…。
遊びに行った叔母の家にあったのが講談社全集の「ジャングル大帝1〜3」「リボンの騎士1」「ぼくのそんごくう1」「きりひと讃歌1」「シュマリ1〜4」「地球の悪魔」「罪と罰」「三つ目がとおる1〜4」。

何気なく読む(見る?)につれて繰り返しとなる。その後別の本棚に見つけたのが朝日ソノラマの「火の鳥」。黎明,未来,鳳凰,ヤマト/宇宙編くらいだったか。
さらにはビッグコミックスのMWも見つけてしまう。
これも意味わからず読みふける。

年端も行かぬ小学生が人間てんぷらやお妙,お峯はたまたムーピーゲームに興奮する。
賀来神父と結城の情事を見て何じゃこれ?,とおもいつつ。

猿田彦の鼻を口に含むナギを見て妙な気持ちになる。
マサトの人生を見て宇宙の歴史って繰り返しているのかしら?,と空想を膨らませる。
最後に両腕をなくした我王はどうやって生きていくのか,と心配になる。
茜丸の転生紀を見て恐ろしくなってアリさんが歩いていたらよけるようになる。

そしてほぼ時を同じくして「ドラえもん」の「藤子不二雄」が描いたとおもって読んだ「まんが道」で"手塚治虫"は神様なのか,と妙に納得する少年時代。

しかし当時住んでいた静岡の片田舎の本屋においてある手塚作品は微々たる物。
時々秋田書店のサンデーコミックスがあったり,チャンピオンコミックスのブラック・ジャックがある程度。
本屋に注文しても品切れという返事が多い。
齢10歳足らずで町の古本屋をさまよい歩く。

しかしこの頃つらかったのはまわりに一切手塚治虫ファンがいなかったこと。
手塚治虫≒古い人,となっていてもう歴史の中の人物のようだった。
小学生にとってはジャンプに連載していない人,高学年になってもやっとサンデー/マガジンに連載していない漫画家は認知されていなかった。

小五くらいのころか,思い立って講談社のマガジン編集部(講談社全集の担当部署)へ手紙を書く。
「手塚治虫漫画全集を再販してほしい」
すると何とそれに対する返事が来る。
「数ヶ月先にまとめて再販する予定があるので本屋さんに注文してください」
とのこと。

いくつかは注文して入手するも,飽き足らない。
そのころ東京の専門学校に行っていた兄によると神保町というところの本屋には手塚作品が多くおいてあるらしい。
連れて行ってくれと頼み込み,ホクホク顔で帰宅する。

そんなころ古本屋で手に入れた火の鳥2772のムック本に「手塚治虫ファンクラブ入会案内」という内容を見つける。
そんなものが世の中にあるのか,しかしこの本が発行されたのは結構前であって今もあるのか?。
疑問を持ちつつここにも手紙を書き,無事会員となる。

時期的には手塚治虫マンガ家生活40周年のころ,新宿なるところで40年展をやっているという情報が書いてある。
ここでは父親に頼み込み連れて行ってもらう。
新宿NSビル。
残念ながらサイン会などにはめぐり合わなかったが,確か大都社版の「日本発狂」を買った記憶が今もある。

あるとき近くの古本屋に行ったときの事。
色々興味が広がるお年頃。
ちょっと違う棚のほうに足を伸ばしたくなるお年頃。
そんな棚にあったのがこれまた大都社版の「I.L」。
表紙はもろなヌード絵なんだが,意を決してレジに持っていく。
母くらいのお年の方だったのだが「手塚治虫さん好きなのね」といって普通に袋に入れてくれた。
嬉しかったような恥ずかしかったような,複雑な思い出。

手塚治虫が単行本のたびに加筆修正をするということもそのころ知る。
だからといって当時の雑誌を買い集める財力もなく,今現在連載している雑誌たちを買う財力もない。
それから数年,中二の秋ころのファンクラブ会誌のインタビューで「ネオ・ファウスト」の連載を知る。
これこそ手塚治虫が三度取り組むファウストの翻案漫画,アニメ化したいといい続けて実現していない作品ではないか。
一念発起して「朝日ジャーナル」を毎週購入することを決意する。
しかし4回目を終るころにはやはり財布に無理がたたり,断念する。
雑誌が雑誌だったから今思えば親に泣きつけば買ってくれたかも,と後悔が残る。

そして88年の秋ころのインタビューで「ネオ・ファウスト」の単行本を来春ころに予定しており,そこにはプロローグを描き下ろす予定と知る。
やはり本編も多く描き直しが入るだろう,雑誌を買い続けることのできなかった自分の無力を感じる。

時は89年。
年明け早々に昭和が終る。
自分は中3で受験真っ最中。
忘れもしない,2月9日。
学校から帰った自分の目の前に新聞夕刊を見せる母の顔。
泣きはらした夜,何か自分が今までの自分とは変わったものになったような感じがした夜。

でも最盛期とはいえなくても手塚先生の現役時代を体感できたのは幸せでした。

from 03/07/1998