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ブラック・ジャック
第9話「ふたりの修二」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1974年01月14日号
1974年01月21日号
週刊少年チャンピオン - 秋田書店 B5判 読切連載 -
1974年05月20日 チャンピオンコミックス ブラック・ジャック1 秋田書店 新書判 -
2003年08月 秋田文庫 ブラック・ジャック17 秋田書店 文庫判 -
2004年11月10日 チャンピオンコミックス 新装版ブラック・ジャック1 秋田書店 新書判 -


『作品内容』
地下街の火事。 その中には東西電鉄の織田社長の息子修二もいたが、会社を修二に譲りたい社長はインタビュアー(テツノのオッサン)に死んだのは娘の久美であると嘘をついてしまう。
会社の人事で副社長の明智(ジュラルミン)を抑えるためにも修二が死んでは困るのだった。 社長はブラックジャックに久美の性転換を依頼する。
学校もかわった久美はクラスの番長に目を付けられ、放課後に呼び出される。 しかし、久美は着替え中に何者かに部屋の鍵を掛けられる。 番長らはそこに現れた男にコテンパンにのされる。 久美が体育館に駆けつけたとき、そこには死んだはずの修二がいた。 修二は地下街に火を付けたのは自分だ、と告白する。 こっそりたばこを吸っていたところを見つかり急いで逃げたがその時捨てたたばこには火が点いていた、と言う。 その後家に帰ったが、「織田の家から犯罪者は出せない」と言う父親によって追い出されてしまったのだった。 家族よりも会社が大切な父親の陰謀に対して戦う、と言い残し修二は去っていく。
修学旅行(?)に行く久美だが、以前の一件で番長はすっかり子分気取りになっていた。 そんな中、明智の命令で部下(ナイロン)は久美をさらっていく。 医師(フランケンシュタイン)にセックスチェックを依頼する部下たち。 しかし、久美と修二がこっそり入れ替わったため、久美は男である、と診断される。 社長を追い落とすために、明智らは地下街で修二のたばこを目撃していた男(力有武)を連れてくる。 明智は修二を社長の下へ連れて行き、恐喝をしようとしていた。 その計画をすっかり聞いていた修二は明智から逃げ出す。 そして、線路に飛び込んだ修二は明智らを道連れにして命を落とす。 そのニュースを聞いていた久美は涙し、女にもどれと言うブラックジャックにそんな事は無理だ、と言うが、実は性転換手術などはおこなっていなかったのだった。 催眠術をとかれた久美は元の女の子へと戻っていった。

カメラマンでヨッツン、 地下街の火事から逃げるクッター、 久美の担任でノールス・ヌケトール、 学級委員でケン一くん、 その他スパイダーも出演している。

<参考文献:チャンピオンコミックス>

『図版使用書籍』
人間ども集まれ!【完全版】(1999年)
ブラック・ジャック展アートブック(2023年)