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「ミクロイドS」
(原題:ミクロイドZ)

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1973年03月26日号〜09月03日号 - 週刊少年チャンピオン 秋田書店 B5判 連載 -
1973年07月30日 チャンピオンコミックス ミクロイドS(1) 秋田書店 新書判 -
1973年10月30日 チャンピオンコミックス ミクロイドS(2) 秋田書店 新書判 -
1974年02月25日 チャンピオンコミックス ミクロイドS(3) 秋田書店 新書判 -
1977年04月20日 秋田漫画文庫 ミクロイドS(1) 秋田書店 文庫判 - -
1977年05月20日 秋田漫画文庫 ミクロイドS(2) 秋田書店 文庫判 - -
1977年06月20日 秋田漫画文庫 ミクロイドS(3) 秋田書店 文庫判 - -
1981年07月 手塚治虫漫画全集183巻 ミクロイドS(1) 講談社 B6判 -
1981年08月 手塚治虫漫画全集184巻 ミクロイドS(2) 講談社 B6判 -
1981年09月 手塚治虫漫画全集185巻 ミクロイドS(3) 講談社 B6判 -
1996年11月 秋田文庫 ミクロイドS(1) 秋田書店 文庫判 -
1996年11月 秋田文庫 ミクロイドS(2) 秋田書店 文庫判 -

『映像化』
ミクロイドS
(1973年:東映動画製作・テレビアニメ)

『作品内容』
<第一章>"サバクの果てしなき果て"
砂漠をなにかから逃げるようにさまようヤンマ、アゲハ、マメゾウの三人。 途中コヨーテに襲われた彼らはなんと小人のようであった。 彼らはミクロイドと言い、ヤンマは父親に頼まれてギドロンの陰謀を人間に伝えようとしていた。 ギドロンは何百年もかけて人間を品種改良して、小型化し、背中には羽をはやせた。 そのギドロンは人間界を襲うために人虫というロボットも完成させていた。 アゲハはヤンマの兄であるジガーと愛し合っていたが、ギドロンに処刑にされるところをマメゾウと共にヤンマに助けられたのだ。

<第二章>"人類の凍れるまなざし"
三人が初めて会った人間は彼らを見世物にしようとした。 逃げ出した彼らは国連の本部へ向かう。 ヤンマは会議場で発言する事が出来るが、各国がエゴ丸出しで要領を得ず、さらに人虫が待ち受けていたために彼らは旅行客の鞄の中に入り、日本へ行く。 そこにもまた人虫が彼らを待ち受けていた。 実はアゲハがジガーに頼まれてわざとヤンマと共に逃げ出していたのだ。
しかし、人虫はミクロイドの肉羽の震動に反応するのでアゲハも区別なく襲ってくる。 彼らは地中深く隠れ、冬眠に入る。 救助の信号だけは流しながら…。

<第三章>"ギドロンの死の尖兵"
三人は小山田と美土路マナブという少年によって発見されるが依然眠りつづけていた。 その頃ギドロンの世界では、忠誠を誓ったジガーが五人の部下を引き連れてヤンマ等を殺しに出発していた。
工事人夫でテツノのオッサンノールス・ヌケトールが出演。

<第四章>"ただひとりの味方"
マナブは担任のノラキュラにいびられながら再試験を受けていた。 そこへヤンマが飛んできてノラキュラを打ちのめした後に答案をすべて埋めて出て行く。 その後でマナブはヤンマからギドロンの陰謀の事を聞くが、てんで受け付けない。 病院へ小山田を見舞いに行くと小山田を始め病院中が人虫に教われ、さらにアゲハとマメゾウはさらわれていた。 ヤンマはマナブの父親であり、世界的な生物学者である美土路博士にすべてを話す。 そしてその夜二人を助けに出掛ける。 マナブも同行しようとするが、ヤンマはそれを押しとどめる。
マナブの学校の教師で六角が出演。

<第五章>"待ち伏せ"
多くの人虫と殺し屋の待ち受ける場でヤンマはジガーと再会する。 ヤンマはガス管を破り、マナブの助けもあって何とか勝利する。 そしてアゲハはジガーの元を離れてヤンマについていく決心をする。 その中でマナブはカブトムシ型の殺し屋であるゴライオスを助ける。

<第六章>"大襲来の夜"
マナブはノラキュラから落第を言い渡されたために家に帰りづらくなり、小さい頃よく遊んだ牧場に行く。 美土路博士はヤンマ達からギドロンの襲来は多分今夜だと聞かされる。 テレビ局などに連絡する博士であったが、誰一人として信用しなかった。 マナブを探しに出る博士は牧場に向かったがマナブは出てこない。 あきらめた後で東京は虫の大群に襲われ始める。

<第七章>"ホテルにて"
既に路上には多くの死体が転がっていた。 博士はあるモーテルを見付け何とか逃げ込む事に成功する。 そこには何人かの人達(ドジエモンら)がいたが、一人気がおかしくなった外国人が銃を振り回していた。

<第八章>"死体の街を行く"
マナブは一命を取りとめたが、それはゴライオスが守ってくれていたからだった。 そして町をさまよっているとある少女に出会い、共に車に乗りこむが、彼女の頭の中にはジガーの連れている殺し屋が住み着いていた。 その頃美土路博士らは気の狂った外国人が命を落した後街に出ていた。

<第九章>"蛾にあやつられる少女"
少女はミチコといい、マナブについて彼の家に行く。 家にはノラキュラが来ていた。 博士にいわれて家庭訪問をしていたのだ。 そのうちに雨が降ってきて、虫たちはその数を減らしていった。
マナブのクラスメートでシミ・アバータが出演(p.100)。

<第十章>"奥秩父ダムの悲劇"
ミチコは車を駆って奥秩父ダムに向かう。 不審に思ったマナブは帰ってきたヤンマ達と後を追う。 そこには何百億という虫がいた。
それらを操っているのがミチコに寄生しているマイマイの仕業と知ると、マナブは涙をのみ彼女もろともマイマイを竹刀で打ちのめす。 マナブは農大の研究室に行きそこの先生達(力有武ら)にガソリンをもらい、虫たちを焼き殺す。 傷心のマナブを探しに出たアゲハはジガーの罠にはまってしまう。 それを助けたのはあのゴライオスであり、彼はジガーによって殺されてしまう。

<第十一章>"廃虚の東京"
博士から連絡をもらったマナブは茅場町の地下に向かう。 その後博士は官邸に呼ばれ、閣僚達(天馬博士お茶の水博士ら)の前で改めてギドロンの話をする。 マナブはノラキュラから呼び出され、外に出るがそれはジガーの罠で二人はヘリコプターに乗せられ連れて行かれる。
タクシーの運転手でアフィルが出演。

<第十二章>"生ける人形たち"
二人はある島に連れて行かれ、そこで人間そっくりに造形された人形を見る。 奴隷として働かせる人間の監視のために作られたのだというその人形の中には人虫が入っていた。 やがてジガーは東京へ帰っていった。 マナブとノラキュラは人虫を水の中でおぼれさせ、島からの脱出に成功する。

<第十三章>"パニック"
マナブは役所に飛び込むが、ノラキュラは役人に買収されて真相を人々に知らせない事にする。 博士は家にいた偽者のマナブを庭で焼いたために息子殺しといわれ群衆(丸首ブーンら)に襲われる。 それを救ったのは本物のマナブだった。 マナブは叩きのめされて意識不明に陥ってしまった。 博士はジガーの元に連れて行かれ、5日後に総攻撃が起る事を知らされる。 政府の協力が得られたものの不安は隠せない。 そしてマナブは虫たちの攻撃を受けなかったフーテン(ヒゲオヤジノンキメガネら)に出会う。

<第十四章>"大襲来の夜"
とうとうその日、政府は戒厳令を敷いた。 人々は日本を脱出しようと考えて自衛隊と衝突する。

<第十五章>"野郎たちと女ども"
フーテンたちの体を調査する美土路博士だが彼らがなぜ虫に襲われないかについては明らかにならなかった。 マナブは半分諦め
ムードに入っていたが、そこへ鑑別所を脱走した女たちが乱入してくる。 マナブはフーテンと協力して彼女たちを撃退する。

<第十六章>"死の雲の下で"
日本中が虫の雲で覆われる中で、博士はあきらめていなかった。 マナブはミクロイドならフーテンがなぜ無事でいられたか分かるのではないか、と話す。彼らはヤンマたちが隠れている奥日光に決死の覚悟で車に乗りこみ向かう。
女たちの顔でヒョウタンツギ(p.144)、その他手塚先生(p.145)が出演。

<第十七章>"いろは坂の惨劇"
マナブの運転する車にジガーが乗りこんでくる。 彼はヤンマたちのいるところに案内すれば虫に教われない方法を教えると話す。
ジガーはギドロンを裏切ってもアゲハと一緒にいたいのだった。 マナブは条件をのみ、フーテンがなぜ無事なのかを聞き出す。 彼らはいままでに虫を殺した事がなかったのだ。 その虫の友人だという波動を虫たちがキャッチしてほかの動物達と同様襲われなかったのだ。 女たちはジガーを倒そうとして逆に命を落してしまう。

<第十八章>"ジガーの最期"
マナブらはヤンマの元を訪れるが、マメゾウとアゲハは地虫に襲われた傷が元で意識を失っていた。 ジガーは思わず飛び出し、アゲハに駆け寄る。 彼女は意識を取り戻し、今でもジガーの事を愛していると言って息を引き取る。 ヤンマとジガーは最期の対決をするがジガーはわざと負ける。 そして自分のヘルメットをヤンマに渡して、それから日本中の虫を操る事が出来るといって目を閉じる。 ヤンマとマメゾウはジガーとアゲハの遺体をもってギドロンの巣に帰っていく。 これはすべての始まりに過ぎないのだ。

<参考文献:秋田漫画文庫>

『図版使用書籍』
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
月刊カドカワ8月号(1995年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
SF Japan Vol.03 手塚治虫スペシャル(2002年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
手塚治虫美女画集(2014年)