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「鳥人大系」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1971年03月号〜1975年02月号 - SFマガジン 早川書房 A5判 連載 -
1976年04月25日 ハードコミックス 鳥人大系 大都社 B6判 - -
1978年07月20日 愛蔵版 鳥人大系 大都社 A5判 - -
1980年10月20日 手塚治虫漫画全集94巻 鳥人大系1 講談社 B6判 -
1980年11月20日 手塚治虫漫画全集95巻 鳥人大系2 講談社 B6判 -
1997年07月 角川文庫 鳥人大系 角川書店 文庫判 -
2002年05月08日 ちくま文庫 手塚治虫マンガ音楽館 筑摩書房 文庫判 ブラック・バード収録
2003年12月10日 秋田文庫 手塚治虫アンソロジー鳥傑作集 秋田書店 文庫判 赤嘴党収録
2004年10月10日 ちくま文庫 手塚治虫西部劇傑作集 筑摩書房 文庫判 ミュータント収録
2020年02月25日 雑誌初出カラー完全版 鳥人大系 復刊ドットコム A5判 -

『作品内容』
第一章「ウロロンカ・ドメスティカ・イグニス」
火を恐れず、放火をする鳥の話。

第二章「ラルス・フスクス・イグニス」
難破した船からサンゴ礁に流れ着いた三人。 火にあたっている鳥を絞め殺して食べた男女は逆に鳥に食べられてしまった。

第三章「パイロマニアック・マグピー」
テツノのオッサンと共にカササギの大群が退去して日本に攻めてきた番組を勤める小松上京。 結局なあなあでカササギを受け入れることを決めた政府から彼はカササギ用の番組をやるように言われてしまう。

第四章「むかしむかし……めでたしめでたし」
「したきりスズメ」の逆のお話。

第五章「オーベロンと私」
ワシントンのほとんどを破壊し尽くした鳥たちのリーダーはオーベロンといった。 彼をかつて飼っていたニーム博士はオーベロンを殺すように大統領から命令を受けてその本拠地に乗り込む。 しかし、帰ってきた彼はオーベロンの代弁者になっていた。 大統領に鳥たちの言い分を申し立てる彼だったが、ちょうどその頃オーベロンは野犬に襲われて命を落す。 博士は自分の意志を取り戻す。

第六章「トウルドス・メルラ・サビエンス(ブラックバード)」
南スイスのある村では人間全員が鳥によって殺されていた。 しかし、ただ一人目の見えない老人だけが周りの状況を知らずに生きていた。 彼に飼われていたリズが殺害できずにいたのだが、とうとう決断をする。 谷まで誘い込んで彼はそこから落下する。 その最後には村にいた鳥たちがすべて集まって哀悼の歌を捧げたのだった。

第七章「スポークスマン」
ある三文文士(伊万里大作)が鳥人と契約して彼らのことを書いたところ大ベストセラーになった。 しかし満たされない彼の心。 「鳥人を恐れよ」と書こうとすると原稿は奪われてしまう。 結局宣伝マンに過ぎないのだ。

第八章「ドゥブルゥド査定委員会への要請」
ドウブルゥド査定委員会での主能長によりホモ・ホモは地球の知的生命体の座を鳥に譲ることになってしまう。

第九章「うずらが丘」
既に鳥人の家畜と化していた人類。 彼らは闘群という殺し合いに使われることさえあった。 そのほとんどは死に至るのだったが、ギルは相手のジャグと組んで逆に鳥人をやっつけて食ってしまおうと画策する。 計画の半ばは成功するのだったが、ある密告者によって結局は失敗に終る。 それはギルが愛した女だった。

第十章「クロパティア・ピティアルム」
鳥人の中に階級が出来ると、下層階級はその卵の孵化に対しての規制を受けた。 マーリヤは主人から一つの卵を託されて逃げ回る。 彼女はそれを自分の膣の中に入れてかえした。 翌朝そこをとおりかかった巡礼がその雛に「ポロロ」と名をつけた。

第十一章「ポロロ伝」
ポロロは主の声(実はドウブルゥド主能長)にしたがって鳥は鳥らしく生きるべきであると解いてまわっていた。 しかし、王であるオドロ十三世によりポロロ教徒は捕らえられ、ついにポロロも寝食を共にしてきた人間のマグダラと共に十字架にかけられてしまう。 その夜、地には大洪水がおき、それが治まったときマグダラの死体はあったがポロロはついに見つからなかった。

第十二章「ミュータント」
「山猫」と名をつけられたその男はかつての人類の叡智を持っていた。 彼は自分の仲間たちへの食糧の配給を増やすことを条件に市長について行く。 しかし、山猫を手に入れたい知事が別の優良人種を見付けるのを防ぐために市長は彼の仲間たちを皆殺しにする。 爆弾を各家に仕掛けて、鳥人達と戦う山猫。

第十三章「ファルコ・チンヌンクルス・モルツス」
人類が残した近代遺産。 それらを見付けたヒト達は始めそこに立てこもっていたがやがてその遺言に従ってすべてを鳥人に明け渡すことを決意。
しかし、その中に仕込んであった核兵器によって遺産は鳥人と共に消えてなくなる。

第十四章「赤嘴党」
モッズ警部は自分の妻が赤嘴党の党員であり、隣の主人を殺して食べた事実を知る。 やがて彼自身も先祖の地が蘇り、鳥食いを始めるが捕まった妻を逃がすために同僚を食ってしまい掴まる。 それを助けたのは時の総理だった。 モッズは党の本部にいって妻に殺されてしまう。 その肉を共に食ったのは他ならぬ総理だった。

第十五章「カモメのジョンガラサン」
ジョンガラサンは先祖の行ったように海へのダイブによって食を得ていた。 マスコミはそんな彼を取り上げ、話題になったが次第に忘れ去られた。
老いに差し掛かった彼はある大きな魚に狙いをつけ連日挑戦していた。 ある時その魚が網にかかり、腹の中からジョンガラサンの足が出てきた。

第十六章「ブルー・ヒューマン」
鳥の側から見た「青い鳥」の物語。

第十七章「ラップとウィルダのバラード」
差別階級である虹鳥族のウィルダと被差別階級であるスキルアード族のラップはお互いに愛し合っていた。 彼らは周りの理解が得られず駆け落ちをするが、追手によって命を落す。 ラップはウィルダの羽毛を一本残らず取り、自らにも同じようにする。 羽の色などで差別をする鳥人に対するせめてもの反抗の行動だった。

第十八章「ドゥブルゥドへの査定委員会懲罰動議」
ドゥブルゥド主能長による地球の支配層を鳥人に、というのは間違いであり、ゴキブリこそがふさわしいという意見が査定委員会に出される。

<参考文献:ハードコミックス>

『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
アサヒグラフ4月29日号(1977年)
季刊民族学18(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
ユリイカ 2月号(1983年)
Manga! Manga!(1983年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫論(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
Comnavi Vol.10(1998年)
私のこだわり人物伝(2005年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
わたしたちの手塚治虫(2018年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)