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「ゼフィルス」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1971年05月23日号 - 週刊少年サンデー 小学館 B5判 読切 -
1976年09月15日 ホームコミックス タイガーブックス1 汐文社 A5判 - -
1980年10月20日 手塚治虫漫画全集126巻 タイガーブックス6 講談社 B6判 -
1989年04月10日 - 手塚治虫名作集1 ホーム社 四六判 - -
1995年03月15日 集英社文庫 手塚治虫名作集1「ゴッドファーザーの息子」 集英社 文庫判 -
2003年09月01日 - 傑作ホラー選 集英社 B6判 - -
2007年10月30日 - ぜんぶ手塚治虫! 朝日新聞社 文庫判 -

『作品内容』
ぼくは昆虫採集に狂っていた。 今日こそはウラジロを採ろうとまた山に出掛けていった。 ウラジロは別名「ゼフィルス」と言い、これ
は西洋の妖精の名からとったものだ。

そんなぼくだから人の畑に入っていく事もしばしばだった。 あるお百姓さん(ヒゲオヤジ)のかみさんからいもドロボウの濡れ衣を着
せられてしまった。 何としても真犯人を掴まえようとぼくは夜通し畑に粘った。 来た来た、ぼくくらいの少年だ。

彼はもちろん逃げるからぼくは追いかけた。 彼は病気の姉さんと二人暮らしで、引っ越したばかりだから配給も受けていなかったん
だ。 ぼくは彼らのために家庭菜園から芋を持っていってあげた。

相も変わらずゼフィルスを追っていると、特高の男にあった。 彼は脱走兵を探しているという。 そんな男はぼくは知らない。 でも、あ
の少年なら何か知っているかもしれない。
しまった!!。
病気の姉さんが脱走兵で、彼は実は女でその恋人だったのだ。 気付いた時は特高の奴は小屋に走っていった。 二人は捕まってど
こかへ連れて行かれてしまった。

B29は僕の村にも爆弾と焼夷弾を雨のように降らせ、ゼフィルスの住むあの森も焼けてしまった。 もう彼女たちとの鬼ごっこもでき
ないのだ。

<参考文献:講談社全集>

『図版使用書籍』
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
東京人 2008年12月号(2008年)