「地下壕」
『作品内容』
試射推定50,200人を数える練馬大地震。
2ヵ月後,重要参考人としてAがつかまり取調べを受ける。
彼はあるときかつて本土決戦統合参謀本部となっていた地下壕を見つけた。
その中には大量の日用品雑貨が運び込まれていて彼はそれを少しずつ売りさばいていたのだ。
すっかり無くなった時,東京都に連絡を入れた。
観光コースになったが都はそこをふさいでその上に住宅地を作り,ゴミやらなにやらはすべてそこに放り込むことにした。
しかし何も知らない赤軍の連中はその中に立てこもっていた。
都は予定通り入口をふさぎ,中にいた赤軍は上から降ってくるゴミや汚物に悩まされ,冬の寒さに凍えた。
彼らはヒーターのような機械を見つけスイッチを入れるがそこからは「チッ,チッ,チッ…」という音が聞こえ始め,そして…。
<参考文献:ボンバ![手塚治虫ダーク・アンソロジー]>
『図版使用書籍』
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)