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「I.L」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1969年08月10日号
〜1970年03月25日号
- ビッグコミック 小学館 B5判 連載 -
1970年08月01日 現代コミック9巻 手塚治虫集 双葉社 A5判 蛾,身代金収録 -
1972年05月05日 COM名作コミックス I・L 虫プロ商事 A5判 - -
1977年01月15日 ハードコミックス I.L 大都社 B6判 - -
1982年09月20日 手塚治虫漫画全集262巻 I.L(1) 講談社 B6判 -
1982年10月20日 手塚治虫漫画全集263巻 I.L(2) 講談社 B6判 -
1985年03月 ハードコミックス I.L 大都社 B6判 -
1994年09月 小学館叢書 I.L 小学館 四六判 -
1996年 小学館文庫 I.L 小学館 文庫判 -
2001年11月09日 講談社漫画文庫 恐怖短編集5「妖しの怪談編」 講談社 文庫判 ブロッケンの妖怪収録

『作品内容』
第一話“箱の女”
映画監督伊万里大作は占い師の言葉に連れられてある屋敷にたどり着く。 そこではアルカード伯爵から現世の監督を依頼され,美女アイエルをたくされる。

第二話“蛾”
アイエルは奥軽井沢へ赴く。 そこである女性から蛾マニアの主人が狂っているのかどうか調べてくれ,と依頼される。 その女性に化けたアイエルは主人の持つ温室の火事の犯人にされその夜大量の蛾に襲われる。 彼女は荒療治を使ってその主人を病院送りにするが,同時に温室を家事にし,アイエルがひどい目にあうことを期待した妻も同時にサディストとして病院へ贈る。

第三話“メッセンジャー”
アイエルはガンで余命幾ばくもない女性からある男に自分になって会い,元気な姿を見せてほしいと依頼される。 男の家を探し出すが,そこには妻子が居,浮気性の旦那にほとほと困っていた。 アイエルは男を愛しているといい,彼を待つ。 しかし彼にあったアイエルは彼をだましていたと話す。 その後アイエルは男の姿に化けて依頼してきた女性にあい,やさしく慰める。

男の子供でヒョウタンツギが出演(p.54)

第四話“フラレルノ大統領の宝”
ミクロネシア共和国の大統領フラレルノの婦人マヤコはクーデターとともに日本へ亡命した。 その夫人に化けたアイエルはフラレルノからお腹にあるものを隠したと聞かされる。 50億ドルとも言われる大統領の財産と思われたが,実際にマヤコの腹をあけると出てきたのは大統領から当てたラブレターだった。

第五話“ブロッケンの妖怪”
スラブリアの人形映画スタジオの代表であるルンカの身代わりになったアイエル。 彼女が亡命する間という話しであったが,ルンカの考えでアイエルが亡命するルンカとなる。 彼女を追いかけてきたのはかつての夫であり仕事仲間であるベリコフだった。 彼は政府に彼女を売った,と話すが逆に追っ手に殺されてしまう。 アイエルは間一髪逃げ仰せ,政府は殺したはずのルンカが再び反政府運動の中心に居ることに恐怖する。

第六話“身代金”
天才教育で有名な永口教授の息子の保が誘拐された。 アイエルは教授の娘である幾子に化けて犯人に身代金を渡しに行く。 しかしその誘拐犯人が幾子であったのだ。 そして保は父親に教えられた通り犯人を自ら忍ばせていたナイフで刺してしまうのだった。

新幹線の乗客でハム・エッグ手塚先生が出演(p.118)。

第七話”フーテン芳子の物語“
体中に花の刺青を施す芳子。 彼女はそのスキンイラストをする菊地と愛し合う仲になる。 しかし,菊地と別れようとする芳子を彼女は殺してしまい,その花だらけのなめし皮を残す。 アイエルは芳子に化けて菊池を尋ね,皮を手にいれ本当の花畑に埋めてやるのだった。

第八話“マネキン”
アイエルはある男からの依頼でマネキンになる。 その男はナガタケといい,アイエルがマネキンになっている間に本物のマネキンには爆弾を仕込む。 次の日,店にはアメリカ国務長官のオリンポスが訪ねてくる。 ナガタケは学生時代の友人だったオリンポスを殺害するように依頼されていたのだった。 元に収まっていたマネキンには爆弾が入っていたが,オリンポスを愛していたナガタケはついにはマネキンを抱えて自ら死に至る。 密かにナガタケを慕っていたアイエルは死の際の彼から恋は残酷だと教えられる。

アメリカ大使でレッド公が出演(p.158)。

第九話“封蝋”
医師・大田村は貝塚から見つけた毒薬を末期ガンである妻に試す。 それを見たアイエルは追い詰められ,その毒薬を飲まされてしまう。 しかし,大田村はアイエルと一緒に棺に詰められ5日飲まず食わずに過ごす。 彼らは結局薬を再び埋め,封印する。

第十話“ラスプーチン”
かつての映画仲間であった弟子原と再開する伊万里。 彼は今なお盛んに話題を振り撒きながら映画を作りつづけているが,主演女優であった五目が自殺した後伊万里は彼女に似せてアイエルを彼のスタジオへ送り込む。 彼は五目と交通事故を起こして以来不感症となっていた。 アイエルは彼を奮い起こそうと試みるが失敗に終わる。 それでも何もないように映画を作りつづける弟子原。

第十一話“眼”
先天性視神経障害症だった明は手術で目が見えるようになった。 しかし,眼の見えないあいだ常に励ましてくれていたみゆきは姿を消してしまっていた。 彼女は自分の見た目の醜さに耐え切れず目の見えるようになった明には会いたくなかったのだ。 明は彼女を追ってある温泉街にくる。 みゆきはアイエルに依頼して自分の身代わりを作る。 しかし,明はアイエルが偽者であることを見抜き,本物のみゆきと再会する。
彼にとってみゆきこそが一番美しい女性だったのだ。

第十二話“栄光の掟”
アイエルは大和製粉の社長である富永から依頼され,彼女の身代わりを1ヶ月だけ勤める。 しかし,富永はその間に自殺してしまう。 大和製粉は同族会社であったが彼女は子供が産めないため,それに悲観したのだ。 アイエルは富永のいとこで会社の専務を勤める笠間から子供を産むように頼まれる。 そんな中アイエルは魔の神に依頼して,笠間自身を女にしてしまう。

第十三話“ハイエナたち”
政務次官らの絡む東南アジアの橋建設の利権事件に巻き込まれた大作の元女房の佳世子は殺されてしまう。 仇を取ろうとする大作はもう一人の証人であるペルソッフとともにルボリア共和国へ行く。 ペルソッフは橋が手抜き工事であることを知っており,開通記念に乗車する子供たちを救うために自ら橋とともに爆発する。 そしてアイエルもそれを手伝う形で姿を消す。 大作は日本に帰りアイエルを待つがとうとう彼女が現れることはなかった。

ブタナギが出演(p.304)

<参考文献:ハードコミックス>

『図版使用書籍』
手塚治虫論(1992年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
神様手塚を読む(1999年)
上を下へのジレッタ<完全版>(2008年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)
手塚治虫美女画集(2014年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)