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「ノーマン」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1968年04月28日号〜12月22日号 - 週刊少年キング 少年画報社 未確認 連載 -
1974年04月20日 サンコミックス ノーマン1 朝日ソノラマ 新書判 - -
1974年06月15日 サンコミックス ノーマン2 朝日ソノラマ 新書判 - -
1974年09月30日 サンコミックス ノーマン3 朝日ソノラマ 新書判 - -
1981年04月20日 手塚治虫漫画全集176巻 ノーマン1 講談社 B6判 -
1981年05月20日 手塚治虫漫画全集177巻 ノーマン2 講談社 B6判 -
1981年06月20日 手塚治虫漫画全集178巻 ノーマン3 講談社 B6判 -
1993年08月30日 手塚治虫傑作選集22 ノーマン1 秋田書店 四六判 - -
1993年09月25日 手塚治虫傑作選集23 ノーマン2 秋田書店 四六判 - -
1995年05月 秋田文庫 ノーマン1 秋田書店 文庫判 -
1995年05月 秋田文庫 ノーマン2 秋田書店 文庫判 -
1999年01月 サンデーコミックス ノーマン1 秋田書店 新書判 -
1999年02月 サンデーコミックス ノーマン2 秋田書店 新書判 -
1999年03月 サンデーコミックス ノーマン3 秋田書店 新書判 -

『映像化』
ノーマン
(1968年:虫プロ製作・パイロットフィルム)

『作品内容』
<第1章>オープニング
1968年の夏,青い,そう青い月が出た。 誰もがそれを見たが,誰としてその正体をつかむことはできなかった。 学者たちが望遠鏡でのぞいてもそこには"何も"なかったのだ。

家でその月の話をしていたタクと母親の元に父親が帰宅する。 彼が言うには急いで家を出なければならない。 父はインドシナ戦争で軍事物質を流していた。 命をねらわれた挙句に外国に逃げるしかなくなってしまった。 飛行機の中で彼らはある男(グラタン)から行き先を書いたメモを渡される。

<第2章>霧のかなた
ある東南アジアの街はずれ。 タクたち家族は北緯一度十三分,東経百二度五分の地点に向かっていた。 見渡すばかり荒野のその地で見たのはメモを手にしたミイラだった。 メモに書かれた小屋には禿たかの群れが集っていた。 そしてその小屋にルイ・ブードルとデービッド・フライトの二人がいた。 デービッドは射撃の天才でその上透視術を持っていた。 ブードルは動物を呼び寄せる力を持っていた。 さっきの禿たかを呼んだのも彼だったのだ。

荒野のミイラが復活して,彼らの小屋を訪ねる。 彼は5人を案内して歩き始める。 世界が渦を巻いたかと思うと超自然の空間へ滑り込み,時間は逆行していた。 さらに歩き続けているとき,大きな岩がタクの母の上に転がってくる。 タクは必死で岩が止まるように念じる。 岩は止まり,母親を救出することに成功する。 そう,それこそがタクの力なのだ。 またしばらく進んだ先にはモコ帝国のカルカン砦があった。 そこでタクの父親はギタラの毒矢にやられてしまう。 デービッドは得意の射撃で怪しい敵を打ち倒す。 ミレヨ大尉はそれこそがギルダン人だという。 そしてスンスン僧正はこの地が月だと話す。 さらに時間は5億年さかのぼっていた。 タクたちはノーマン王子と出会う。

<第3章>怪傑ベガー少佐
タクたちはノーマンから「命令」されて特殊訓練所に入った。 そこには特殊再生機能を持つベガー少佐とともにほかの星から来た 超能力者たちがそろっていた。 タクの感情を不安定にする要素を持つ母親は冷凍保存されてしまう。 タクは尻尾を持つルーピという少女と出会う。

<第4章>ミレヨ大尉を生かすな!
タクはノーマン王子から「ノーマン計画」の内容を聞く。 それは来たるゲルダン人との戦いに打ち勝ち,月の文明を未来まで残すことだった。 当然地球の歴史を含めて大きな問題が予想される。 タクは心情では理解するも同調はできない。

殺し屋の告白によってカルカン砦のミレヨ大尉がゲルダン人の スパイであることを知ったタクとルーピは密かにカルカン砦に向かうが 逆に捕らえられてしまう。 王子によって死刑は免れるが,10ヵ月後に500万人のゲルダン人の 攻撃があることを知る。

<第5章>アローデの休日
デービットは怪しい女に誘われるままにフム氏と名乗る男に会う。 彼はデービットにスパイを進め,地球に返すことを条件にそれを飲ませる。 訓練所内を調査していたデービットは冷凍にされたタクの母親を見つける。 それを聞かされたタクは激怒するが時期を待つように話すデービットになだめられる。

<第6章>プリズナー
ゲルダン人に捕らえられたタク。 ゲルダン人たちはタクに特殊訓練所には彼らのスパイがいると話す。 さらにゲルダン人は彼ら自身でルーピに変装してタクに信じ込ませる。 タクは偽者のルーピとともに脱出する。

<第7章>ママを譲れ!
ゲルダン人のスパイだと疑われたルーピは訓練所から逃走する。 一方ノーマン王子は親子の愛情を武器にゲルダン人を撃退しようと考案する。 当初は受けることのできなかったタクはその戦いのためにママをノーマンに貸すことを承諾する。 しかし冷凍睡眠に入っているママを通常の体温に戻すためには少なくとも半年の時間が必要だった。 ゲルダン人の総攻撃までは
あと5ヶ月しかなかった。 町で群集(ハム・エッグアセチレン・ランプら)から非難されたタクはその中でルーピを見つける。 話
をしている中でそのルーピこそが本物であることを悟ったタクは彼女を訓練所に連れて行き, 偽者を倒すことに成功する。 その偽者が最後に語った言葉の裏には訓練所に仕掛けた爆弾のことが隠されていた。

<第8章>ゴースト・ムーン作戦
ノーマン王子は議会の中でゴースト・ムーン作戦を発案し,全国民に対して発表する。 タクはデービットがフム氏と話しているところを目撃する。 デービットはルーピの偽者が訓練時の仕掛けた爆弾の場所を知っているのだ。 彼らはその戦いの中で瀕死の重傷を負う。 タクはサイボーグ手術によって生き延びることに成功し,デービットはその生死の境の中で意識を回復する。

<第9章>裏切り者
爆弾の場所を思い出したデービットの発言によって訓練所は守られた。 しかし彼はフム氏が誰か,ということは決して話そうとはしない。 そんな病室で横たわれるデービットの前にフム氏が現れる。 彼はデービットをカルカン砦の近くまで連れて行く。 二時間後にここを訪れるノーマン王子を射殺することに成功すれば20世紀の地球に返すと話す。 マヒネス大臣がフム氏だと断定したタクはノーマン王子と大臣が訪れることになっているカルカン砦に向かう。 そこでデービットと出会い,タクの超能力が勝った結果デービットは命を落とす。

<第10章>コントロール・タワー
ゲルダン人の前進基地に乗り込んだタクとブッチ隊長。 二人はマヒネス大臣がゲルダン人と会談するのを目撃してしまう。 さらに死を覚悟でゲルダン人の作戦中枢のコンピューターの中に乗り込む。 破壊するつもりで乗り込んだ二人は逆に取り込まれてしまう。 中枢はタクらの知識を学習する中で母親の愛情を知ってしまう。 その内容に満足した中枢は二人を無事月に返す。 しかし,そのころ月はすでに臨戦態勢に入っており,ノーマン王子らは地下に, ノーマンレインジャーはゴースト・ムーンに移っていた。
ゲルダン人の攻撃を防いだ二人は疑いが解け,地下のノーマン王子と再会する。 そしてその指示に従ってスンスン僧正のテレポート術でゴースト・ムーンに移動する。

<第11章>接戦
ノーマン・レインジャーの奮闘によりゲルダン人の先発隊は壊滅する。 しかし一進一退の攻防の中でベガー少佐らは命を落とす。

<第12章>カルカン砦の最後
ブードルの決死の働きによってゲルダン人たちを退けるもカルカン砦もほとんど 落ちたも同然になってしまった。 スンスン僧正は作戦報告をノーマン王子に届けるためにタクたちレインジャーの隊員をアローデ市に送る。

<第13章>終りなき歴史の終末
ノーマン王子は戦いのできない市民たちを地球に送ることを思いつく。 そしてその護衛にタクたちレインジャーを指名する。 ワープ可能な場所に立ったタクたちを襲ったのはマヒネス大臣だった。 ルーピは命を落とし,マヒネスはタクの母を人質にとるが,その悪事は続かなかった。 さらにゲルダン人のカプセルがタクたちを取り囲むがそのふたは開かれなかった。 人間の心を理解してしまったゲルダン人の「中枢」がそれを許さなかったのだ。 無事地球に降り立った月世界人たちは開拓者となり生活を開始する。 そんな生活がしばらくしたころ彼らは月が原子爆弾によって破滅していくのを目の当たりにする。 しかし彼らは生きなければならない。 いつか来るノーマン王子の勝利のメッセージを待って。

母と散歩をしていたタクは突然何かの力によって再びワープを起こし現代の地球に帰り着く。 そこでタクはノーマン王子が発したであろう勝利のゴースト・ムーンを見るのだった。 そして悟る。
「地球人は月へいこうとしている。なぜなら,月へいかなければならないからだ」と。

殺し屋のギターの柄でヒョウタンツギ(1巻,p.79), 手塚先生(1巻,p.99), ヒョウタンツギ(1巻,p.119), 議員でレッド公(2巻,
p.125), アトム(3巻,p.97)が出演。

<参考文献:講談社全集>

『図版使用書籍』
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
ある日の手塚治虫(1999年)
手塚治虫SF傑作集「異星人編」(2001年)
僕らの愛した手塚治虫(2006年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
「バンパイヤ」第二部完結編(2014年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
手塚治虫の世界(2017年)